​鎌倉彫漆塗り食器

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鎌倉彫は800年の歴史を持つ伝統ある技法です。今の形になったのは明治以降ですが、それでも150年以上の歴史があります。原型は宋の時代に興った彫漆(ちょうしつ)という漆塗りの技法です。木型の上に漆を何層にも塗り、それに彫刻をして、色合いを変えてゆく技法です。これは大変だというので、日本では木型に直に彫り物をして、その上を漆で塗る技法が生み出されました。鎌倉には、運慶、快慶の時代から仏師が多く、仏像が作られてきました。この技術が生かされました。明治時代の廃仏毀釈の後、仏師が活路を見出したのが鎌倉彫の応用でした。鎌倉彫の作品が一般にも浸透し始めました。

鎌倉市小町2丁目にある鎌倉彫会館の3階に鎌倉彫資料館があります。鎌倉彫の歴史を見ることができます。

実際の制作過程をご覧下さい。

鎌倉彫の原型、彫漆(ちょうしつ)と鎌倉彫

彫漆は中国で生まれ、宋の時代(800年前)に鎌倉時代の日本に渡ってきました。日本では漆の色によって、堆朱(ついしゅ)・堆黒(ついこく)などともよばれます。彫漆とは漆を彫(ほ)るという意味です。盆などの器物に漆を何回も(多いものは数百回)塗り重ねて、漆の厚い層をつくります。この堅い漆の層を文様にそって彫り起こす技法です。

 

中国の漆芸装飾の主流を占めた「彫漆(ちょうしつ)」による出品作品で、その魅力をご紹介します。

彫漆(堆朱)

花卉堆朱長頸瓶(かきついしゅちょうけいへい)    明時代・永楽年間(1403~1424)
塗り重ねた漆の層は厚く、文様は立体的に量感豊かに彫り出されています。表面には、漆特有の滑らかな艶があります。

(東京国立博物館)

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中国の彫漆は、鎌倉時代に日本にもたらされ、珍重されました。鎌倉彫では、彫漆のように漆を塗り重ねるのではなく木製の生地そのものに花鳥文や屈輪文などの中国風の文様を彫って、その上から漆をかける技法を用いて彫漆の風合いを再現しています。
鎌倉彫は、木彫ならではの風合いがあります。彫りの深さの加減や刀を入れる角度の変化など、彫りの刀技が生むやわらかな立体感が鎌倉彫の魅力です。

(神奈川県立歴史博物館)

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